第61回大学選手権は1/13決勝戦が行われ、帝京大学が早稲田大学を下し4年連続13回目の優勝を決め幕を閉じた。
その翌日、1/14から早速各リーグワンのチームから今年度新入団選手が続々と発表され、公式に各大学の主力4年生達の進路が公に明らかとなった。
今回は1/31現在で発表されている各チームの新入団選手を網羅し、今シーズンのルーキー獲得においてどのチームがナイスムーブできたかをお話しさせていただきたい。
昨年12月に投稿した進路予想の動画と見比べてみていただき、オーモリの予想が外れまくっていることをエンタメとして楽しんでもらうもよし。
現状各チームから入団選手は発表されているけどそれらの情報を一気に確認したいあなたにおすすめ。
また、大学時代のあなたの推し選手がリーグワンでも試合に出場し、その後活躍するところまで至れるのかと推し選手の動向を見守りたい方にも刺さる内容になると思われる。
先にどのチームがここまでいい動きをしたかの結論を先に申し上げると、埼玉WK、静岡BRが現状で言うと今季の勝者なのではないだろうか。
そして本山選手の挑戦は非常に応援していきたい。
となる。

オーモリです。YouTube・X(旧Twitter)もやってます。
結論の理由
ではなぜオーモリは先に挙げた結論に至ったのか。
その理由は下記2点。
- 埼玉は手薄なHOとSHを学生トップレベルの2人で補強することができたから。
- 静岡は同じく手薄だったSH、TPを補強できた、獲得選手の総合力は静岡がトップだと思うから。
となる。
各チームの新入団選手
ではここからは各チームの入団選手、またその補強に対してオーモリの感想をお話ししていきたい。
各チームの入団選手はおおよそ公式の発表があった順番に見ていく。
埼玉WK
まず埼玉WK。
昨年準優勝、今季は戦全勝で1位。
埼玉の入団選手は下記。


選手権優勝のSH李錦寿選手、早稲田の主将HO佐藤選手、明治のロック田島選手らが入団となった。
言わずと知れた現状リーグワン最強チームの筆頭。
毎年コンスタントに大学で活躍した選手を獲得している。
一昔前は大学で活躍した選手は埼玉か、東京SGかみたいな期間もあった。
今季も例年通り強力な選手達の獲得に成功した印象。
そんな埼玉の補強は今季は大当たり。
なぜなら、HO、SHを完璧に補強したから。
これまでチーム、およびJAPANを支えてきた名HOの堀江さん、JAPANキャップ保持者のSH内田さんが抜けたことで他のポジションと比較するとそれらのポジションがやや手薄になりつつあった。
そのポジションを選手権の決勝を戦った李錦寿選手、佐藤選手をそれぞれ獲得することで最高レベルでの補強に成功。
先に挙げた動画及びコメントでも埼玉はHO、SHを獲得してくるだろうという声が多数あった中でこの補強。
だから今シーズンの勝者の一つに埼玉は挙げられる。
東京SG
続いて昨年3位、東京SG。
SGへの入団選手は下記。


明治の1年生から試合に出場し続けていたが最終学年ではゲームタイムがやや減り気味だった安田選手はSGへ入団。
どのクラブに入団するか気になっていたが最終的にはSGとなった。
ただ、どのクラブもそうだがSGのバックスリーはポジション争いが熾烈。
今季は尾崎選手、出場機会の多い河瀬選手、スプリングボクスのコルビ選手等。
まずゲームタイムを確保できるかが最初の壁となるだろうか。
相模原DB
次に昨シーズン9位、相模原ダイナボアーズ。
相模原への入団選手は下記。


近大のスクラムを支えた蔡 唯志選手、早稲田で佐藤主将の控えに回りながらも様々なポジションをそつなくこなす安恒選手、そして大東のエースBKヴァイレア選手らを獲得。
HOはベテラン安江選手、BKはヘンリー・ブラッキン選手らに替わる選手としてヴァイレア選手の獲得に動いただろうか。
相模原は毎年大学トップクラスとは言えないかもしれないが地力がある選手を獲得し、クラブの中でしっかり育成していく文化があるチームと見ている。
代表経験者も数多く在籍しそういった選手達から新入団選手が良い部分を盗める環境が整っている。
横浜E
次に昨シーズン4位、横浜E。
横浜の新入団選手は下記。


何といっても世代のトップSH、土永選手を獲得したことは大きい。
土永選手についてはチームの1stチョイスはデクラーク選手になると思われるので一旦は2ndチョイスの座を山菅選手、天野選手、荒井選手らと争うことになるだろうか。
JAPANのFH、田村選手とコンビを組むことで学生時代からさらにビッグスケールのSHへ進化してくれることに期待。
なかなかにタフな道のりかとは思うがなんとか沢木監督の信頼を勝ち取り、JAPANの9番を見に纏いインターナショナルの舞台で活躍してほしいと切に願っている。
トヨタV
次に昨シーズン7位トヨタV。
トヨタの獲得選手は下記。


2018年度の古川選手、福田選手、秋山選手らの獲得以降、毎年強力な選手達を獲得してきたトヨタ。
今季も近年の傾向通り、強力な選手達の獲得に成功。
まず何といっても優勝チームである帝京の主将、進撃の巨人、青木選手。
学生カテゴリーでは敵なしのフィジカルを誇った超強力なボールキャリアーはトップカテゴリーでどのようにプレーするのか。
正直今季の4年生の中でオーモリが最もリーグワンでどうなるのか楽しみなのが青木選手。
ただ、トヨタのBLはこれまた熾烈なポジション争いが予想される。
新入団選手は全員そうだが、まずチーム内の競争で生き残る必要がある。
そこも含めて青木選手がどうなるか注目。
次に同じく帝京の優勝メンバー小村選手。
リーグワンではFHに挑戦するということで超重鎮、松田選手とポジションを分け合うことになる。
また、もしFBとして起用されるとなればファルコン選手とポジション争いになるだろうか。
浦安DR
次に昨シーズンDiv1へ昇格を果たした浦安DR。
浦安の獲得選手は下記。


帝京の梅田選手、関学の松本選手らを獲得。
また世代でナンバーワンのスピードを誇る大畑選手も獲得。
花園ではその圧倒的なスピードに驚嘆させられたことはオーモリ的には記憶に新しい。
石井選手、イズラエル・フォラウ選手らと共に出場すれば強力なバックスリーが成立することになるだろう。
静岡BR
次に昨シーズン8位、静岡BR。
静岡の獲得選手は下記。


今季は埼玉と同じくらいこの静岡もリクルート戦では勝者とオーモリは見ている。
まず近大の稲葉選手。
近大のスクラムの中心だったが、その稲葉選手がスクラムが売りの静岡に加入したということで静岡のスクラムはさらに強力になること請け負い。
素晴らしいコーチ陣が揃う静岡へ入団した稲葉選手がJAPANのTPになる日をオーモリは心待ちにしている。
次に早稲田のSH、細矢選手。
ここは埼玉と似た状況で矢富さんの引退によりやや層が薄くなりつつあったポジション。
そこに今季の早稲田の準優勝を支えた細矢選手を獲得したことで選手層は元通りに。
これらに加え明治の仕事人、福田選手、天理の主将筒口選手、そして帝京の元気印、五島選手を獲得。
もちろん、他のチーム同様、熾烈なポジション争いが今後待っていることは間違いないが、獲得した選手のポテンシャルだけを見ればそのトップとなったのは静岡なのではないかとオーモリは考えている。
S東京ベイ
次に昨年6位、怪我人に泣かされたS東京ベイ。
スピアーズの獲得選手は下記。


天理の上ノ坊選手、東海の近藤選手らが名を連ねる中でオーモリが注目しているのがハリー・ウィラード選手。
この選手はU20のJAPANに選出されている実力者。
最近試合時間を増やしているヴァンジー同様将来JAPANのロックを支えられる逸材へと進化してほしい選手。
今、ヴァンジーがバキバキに活躍しているところを見るとウィラード選手も同じように活躍できると多いに期待できる。
まだヴァンジーがJAPANへ選ばれたわけではないがもし次のJAPANでヴァンジーが選ばれればウィラード選手も同じようにJAPANへ選出されてほしい。
神戸S
次に昨シーズン5位、神戸S
神戸の獲得選手は下記。


ここまで、今季の神戸の補強は関西の大学出身の選手が多い。
その中で植田選手、辻野選手という全国でもトップクラスのBKを獲得。
植田選手はオリンピアンということでそのスピードを最も活かせるバックスリー、辻野選手はUTBKとしてBKであればどこでもそれぞれ主戦場とすることになるだろうか。
植田選手に関しては同じバックスリーに松永選手、濱野選手、山中選手という強力なライバルがひしめいている中に飛び込む形となる。
辻野選手に関しては大学で主にプレーしたFBで一旦はゲームタイムの確保を図りたいところだろうか。
そこにプラスαで帝京からリアルロックの本橋選手も上記の2人に合わせて加入となる。
神戸のロックといえばレタリック選手はほぼ確実にそのポジションを獲得していると見られるので、その隣に誰が起用されるか。
その枠に本橋選手が入ることができるかオーモリ的には注目。
ちなみにそんな本橋選手と辻野選手は高校以来、同じチームでの活動となる。
京都成章が花園で初の決勝へ勝ち進んだ時の中心選手2人が再度同じチームで活躍するとなるとこれまたオーモリ的にはホットな展開となる。
BR東京
そして最後に昨シーズン10位でDiv1に残留となったBR東京。
BRの獲得選手は下記。


ここの注目は何といっても今季の明治BKのキーマンだった秋濱選手。
オーモリ的にその進路先が非常に気になっていた選手の1人だった秋濱選手は昨シーズン同じくBRへ入団した同じ明治の先輩、伊藤耕太郎選手を追いかける形となった。
現在伊藤選手はFBを主戦場としてゲームタイムを確保できている。
ただ秋濱選手が主な主戦場としているアウトサイドBKはこれまた大激戦区。
CTBには池田選手と磯田選手の日本人コンビ、WTBにはアマナキ大洋選手と高本とむ選手、同じ明治出身の山村選手等、FBにはアイザック・ルーカス選手、そしてUBKにメイン平選手が並ぶ。
なかなかの激戦区ではあるが何とかこの中でゲームタイムをまずは確保し、JAPANへ選出されてほしい。
意外とオーモリは秋濱選手を推している。
以上が現段階で発表されている大学4年生のリーグワンへの進路先まとめ。
本山選手を静岡は獲得
また今季はこれまでにはなかった形でリーグワンへの扉を叩いた選手がいる。
それが長崎南山高校出身のTP、本山選手。
本山選手は高校卒業後、静岡産業大へ進学し教員免許取得を目指すのと同時に静岡とプロ契約を結び、チームへ入団となる。
本山選手はこないだ発表された高校JAPAN、U23にも選出されており、実力は間違いなし。
何よりもこれまでに無いイノベーションを本山選手が起こしたことで今後、高校から直接リーグワンへ入団する選手が増えてくる可能性がある。
そうなれば以前からオーモリが主張するユース世代の強化が進み、JAPANの強化に直結することだろう。
オーモリ的には今回の本山選手の決断は手放しで応援したい。
と同時にオーモリも会社員とYouTuberの二刀流如きで弱音を吐いてはいけないと思わさせてくれた。
だから埼玉、静岡が勝者
と、ここまで見ていていただいた通りで埼玉と静岡が今シーズンのリクルートにおける勝者と言えるだろう。
もしかしたら今回挙げた選手達が近い未来、そのチームの優勝を支える存在となっているかもしれない。
リクルートの面で優勢に立った上記2チームが上記の選手達の獲得によって実際のリーグの中でどのようなポジションを獲得していくのか、注目。
まだDiv1で加入選手を発表していないBL東京、三重Hの加入選手が決まったらブログで追って追記していきたい。
最後に、以前投稿した進路予想先の動画は下記。
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