2月8日、リーグワンは第7節6試合が行われ、その中で試合前4位だったS東京ベイが3位横浜Eに30-22で勝利し、全体3位へ浮上した。
そしてこの試合のPOMに選ばれたのがスピアーズのこの日は14番、リーグワン3年目、当時26歳のハラトア・ヴァイレア選手。

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この日のヴァイレア選手


この試合のヴァイレア選手は1人で19得点の活躍。
後半3、20、25分と3連続トライでハットトリックを達成。
また、この日は強風が吹き荒れており、当初のプレースキッカーを務めていた押川選手はキックのコントロールに成功率2/4と苦戦していた。
それを鑑みて、この日スピアーズのWBを務めていたワラビーズのFHで、スピアーズでもメインのキッカーを務めるバーナード・フォーリー選手の助言もあり、ヴァイレア選手は自身の3トライ目からプレースキッカーを担当。
その時点で22−21でリード。
得点力のある横浜相手ということで1点でも多く点を積み重ねおきたい場面。
その場面で向かい風が吹き荒れる右サイドラインから数mのキックを見事成功。
その後も同じような場所からコンバージョンを成功。
その時、試合時間は35分で8点差の2ポゼッション差で勝負あり。
改めて、3トライ、2ゴールの19得点を1人で稼ぎ、POMに輝いた。


ヴァイレア選手の経歴
高校まで


トンガ出身のヴァイレア選手は8歳からラグビーを始め、2015年、日体大柏高校へ入学。
千葉県には花園常連の流経大柏高校を擁しており、ヴァイレア選手は3年間で花園の出場経験はなし。
しかし、ポテンシャルは世代の中でもトップクラスということでその年の高校JAPANにヴァイレア選手は選出される。
ちなみに、高校時代にはFH、WTB、CTB、FB、8の計5ポジションの経験を持つ。
超ユーティリティープレイヤーとして高校時代から全国へその名を轟かせていた。
大学時代


2018年には日体大へ入学。
世代トップのポテンシャルを引き続き思う存分発揮し、U20、ジュニアJAPANにも選出された。
4年生ではチームを対抗戦5位へ導き、チームの13年ぶり選手権出場へ大きく貢献、と同時に、自身も初の全国大会へ出場権を獲得した。
リーグワン


2022年、リーグワンのスピアーズ船橋東京ベイへ入団。
入団年の2022年からデビューし1年目は100分、2年目に一気に試合出場時間を伸ばし10試合で431分出場、3年目には14試合で347分出場と出場試合数は増加したが3年目はしあいとちゅうからの起用がメインとなり出場時間は減少。
2年目は先発出場が6試合だったのに対し、3年目は1試合にとどまった。
そして4年目の今季、ここまで全7試合で504分出場、内6戦で先発起用。
チームのメインWTBである根塚選手の負傷によって先発としてのポジションを獲得。
次の8節神戸戦でも13番でスターターで出場することが発表されている。
現在のサイズは187cm、105kg。
高校の同級生、新横綱、豊昇龍


そんなヴァイレア選手と高校時代、同級生だったのがモンゴル・ウランバートル出身の第74代新横綱、豊昇龍関。
高校時代まで
第68代横綱、朝青龍を叔父に持つ豊昇龍関は5歳から柔道を始め、11歳からレスリングを始める。
2015年に日体大柏高校からのレスリング選手としてのスカウトを受け、同校へ進学。
その年の5月、相撲に興味を抱き、叔父の朝青龍と相談の上、相撲への転針を決意。
立浪部屋へ入門


高校卒業後に立浪部屋へ入門。
当時、いわゆる暴れん坊の朝青龍の甥ということで豊昇龍の入門を拒否する部屋が頻発。
そんな中で立浪部屋だけが入門を許可してくれたとのこと。
入門してからも朝青龍からのアドバイスは受けていたそう。
幕下まで


初土俵は2018年1月場所。
同3月場所で序の口で6勝1敗の成績を収め、序二段へ昇格。。
次の同5月場所で序二段で7戦全勝優勝に輝く。
同7月場所は直前の69代横綱白鵬に稽古をつけてもらったおかげもあってか、三段目で6勝1敗の成績を収める。
同9月場所、幕下56枚目で4勝3敗の成績を収め、勝ち越し。
翌年2019年の1月場所では幕下21枚目で5勝2敗と勝ち越し、幕下上位への昇進が濃厚となる。
また、この時点で初土俵から6場所連続で勝ち越しを決め、豊昇龍関の将来を楽しみに待つ角界の声は高まっていった。
同3月場所でも4勝3敗で勝ち越し。
同7月場所は十両へ昇進を目指す場所となった中で最終日に敗れ初の負け越し。
この場所で初土俵からの勝ち越し記録が途絶えた。
しかしその後の9月場所では勝ち越し。
翌年の11月、当時、十両から降格する力士が多かったということもありこの年に十両へ昇進。
日体大柏出身者として初めて関取へ昇進。
十両〜幕内


そこから2020年9月場所、新入幕を果たす。
2021年7月場所において、自身初の幕内2桁勝利を収め、初の三賞・技能賞を受賞。
2022年3月場所で三役小結へ昇進、9月場所で関脇へ昇進。
2023年7月場所で12勝3敗で幕内初優勝を果たす。
ちなみにこの年の1月28日に行われた横綱白鵬の引退土俵入りでは露払いを務めた。
同年9月場所で大関へ昇進。
モンゴル出身力士として史上7人目となる。


横綱


これらを踏まえて、迎えた2025年1月場所、昨場所を13勝2敗としていた中で綱取りの場所となった中、千秋楽で優勝巴戦へ持ち込み、2連勝で2度目の優勝。
その後3月場所の番付編成会議と臨時理事会で横綱昇進が決定となった。
新入幕から一度も重量降格を経験することなく大相撲最高位、横綱へと上り詰めた。
切磋琢磨しそれぞれが頂点へ


そんな新横綱豊昇龍関とヴァイレア選手はそれぞれをビャンバ、トアと呼び合う仲。
高校時代クラスメイトだった豊昇龍関とは寮生活も共にし、留学生同士ということもあり、遊びに行くことも多かったそう。
自身も初場所は見ていたと語り、刺激をもらっていたとも試合後のインタビューで語っている。
昨年5月に招集されたJAPANの合宿は体調不良を理由に辞退。
今年こそ、JAPANラグビーの最高峰、リーグワンで2年ぶりの優勝。
そして自身としては同じく日本ラグビーの最高峰、JAPAN招集となるだろうか。
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