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【松田力也選手長期離脱】今季のJAPANで10番を背負いそうな選手3人+α【JAPANはFH不足気味】

3/18、リーグワンのトヨタヴェルブリッツのFH、松田力也選手が右股関節の負傷により、長期の戦線離脱となることが発表された。

合わせて、ティアーン・ファルコン選手、2019年のPOY、ピーター・ステフ・ドゥトイ選手もそれぞれ、右腕、右肩の負傷での戦線離脱が発表された。
なお、ドゥトイ選手は4月には合流予定とのこと。

日本代表39キャップ、W杯2大会出場、そのほとんどでFHとして出場。
トップリーグ、リーグワンでも2021/2/20、リコー戦で10番を背負って以来、ずっと日本を代表するFHとして第1戦で活躍してきた松田選手、このタイミングでの長期離脱となった。

JAPANベースで考えると、昨年の活動はコンディション不良の関係でチームから途中離脱。
その後リーグワンでは、今季から移籍したトヨタで今季ここまで9試合全試合10番で605分出場、ボールキャリー46、ゲインメーター172、ラインブレイク5、ディフェンス突破10、トライアシスト4、タックル成功率38/58で65.5%、57得点、パス275回、キック成功率24/36で66.7%としていた。

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10番経験が豊富な部類の選手に入ることで今年のテストマッチでJAPANの10番有力候補と思われていたが、今季はそれは絶望。

そこで今回は、今季のJAPANは誰が10番を背負う可能性が高いのか、誰に10番を背負ってほしいのかをオーモリの独断と偏見で考察していきたい。

先に結論を申し上げると、今回オーモリが今季のJAPAN候補と考えているのが次の選手。
それが、

・田村優選手
・山沢京平選手
・高本幹也選手
その他、李承信選手、家村選手、中楠選手
大穴、服部亮太選手

松田選手の離脱は非常に痛手だが、だからこそ、JAPANに新しいFHが出てくる可能性があるとポジティブに捉え、当コンテンツの作成に至った。

松田選手の1日でも早い復帰を心から待っている。

オーモリ

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目次

代表FHの条件

まず、大前提、オーモリがナショナルチームのFHの選出において重要だと考えている点が次の3点。

・FHでのゲームタイムが長い
・所属チームが強い、もしくは、個人スタッツが圧倒的。
・長期的に安定したパフォーマンスの発揮。

FHでのゲームタイムが長い

まず1点目FHでのゲームタイムが長い。

これについては過去に何度か触れていることでもある。

なぜそう思うのか。
それは過去、現在でティア1のナショナルチームのFHは基本的に所属チームでFHを主戦場としている選手が多いから。

ABで現BLのモウンガ選手、スプリングボクスのポラード選手、ENGのマーカス、フィン・両スミス選手、SCOのラッセル選手、IREレジェンド、セクストン選手など、インターナショナルの第1線で活躍している、もしくは活躍したFHは基本的に所属チームでもFHをメインポジションとしている。

それだけFHはラグビーにおいて専門性が高いポジション。
一時期見られたクラブでICTB、もしくはFBで代表でFHのような運用だとFHに必要な専門性が身につきづらいとオーモリは考えている。

フランスのドゥポン選手のような一部のスペシャルな選手を除くと、クラブでFHをメインとし、ゲームタイムを増やすことでしかその専門性は身につかない。

だからFHとしてゲームタイムが長いことが1つ目の重視ポイント。

所属チームが強い、もしくは、個人スタッツが圧倒的

次のポイントが所属チームが強い、もしくは、個人スタッツが圧倒的ということ。

なぜそう思うのか、それはまず現代ラグビーにおいてFHは最もチームの勝敗に与える影響が大きいポジションだから。
JAPANのようにSHがクイックでボールを捌き、FHがゲームメイクを行うチームであれば尚更。

とはいえ、FH1人のゲームメイク及び個人の能力だけで勝敗が決するわけではないのも事実だろう。
現イングランドの10番を争う今年のシックスネーションズで活躍したマーカス、フィン両スミス選手がそれぞれ所属するハリクインズ、ノーサンプトンセインツは昨季6位と8位でプレーオフ進出を逃した。

ただ、その中で自身が高パフォーマンスを発揮できていれば特段問題はないと思われる。

だから所属チームが強い、もしくは、個人スタッツが圧倒的というのが2つ目の重視ポイント。

長期的に安定したパフォーマンスの発揮

最後に長期的に安定したパフォーマンスの発揮。

なぜかというと、代表のFHは基本的にキャップ数とパフォーマンスが比例すると考えているから。

近年W杯で代表チームのFHを務め、活躍する選手たちは基本的に50キャップ以上。
仮にキャップ数が足りなかったとしても前回大会からの4年間でプレー経験を積んだ上でW杯に臨んでいる。

それだけインターナショナルの第1線で活躍する選手たちですら経験が必要なポジションであるということがわかる。
2019年のフランス代表、ロマン・ヌタマック選手は鬼の外れ値だったと感じる。

その為には代表の10番として起用できる高パフォーマンスを維持できる選手でないとならない。
JAPANは過去2回、いわゆるうまくいったW杯において、2015年は小野選手と立川選手、2019年は田村選手を4年間かけて起用したことによって良い結果となった。

だから、長期的にその選手を起用できる!というようなパフォーマンスを維持できる選手というのが3つ目の重視ポイントとなる。

候補者3人

これら3つのオーモリ的重要ポイントを踏まえ、改めてオーモリが主に今年のJAPANの10番を背負うと思っている選手が次の3人。

・田村優選手
・山沢京平選手
・高本幹也選手

その他、李承信選手、家村健太選手、中楠一期選手。
大穴で服部亮太選手となる。

田村優選手

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まず1人目、横浜所属、今季でリーグワン14年目、田村優選手。

今季はここまで全12試合、内先発11回で916分出場。
現在までの109得点はリーグ4位。
主なスタッツは次の通り。

今年36歳だが、この年でこれだけのパフォーマンスができるのは間違いなく非凡。

そんな田村選手を先に挙げた条件で見ると、1点目の経験値、3点目の長期安定したパフォーマンスについてはなんの問題もなし。

問題があるとすれば2点目。
現在チームは5勝7敗でリーグ6位。
プレーオフ圏内ではあるが、強いかと言われるとやや疑問符がつくだろうか。
ただ、個人のパフォーマンスはキック成功率、ゲームメイクをはじめとしたインプレーもリーグトップクラスと言えるのではないだろうか。

山沢京平選手

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次に2人目、埼玉所属、今季でリーグワン4年目、山沢京平選手。

今季はここまで全12試合先発で855分出場。
現在までの147得点はリーグ1位。
主なスタッツは次の通り。

直近で負傷歴があり、怪我を心配された中で今季は10番としてチームの柱となっている印象。

そんな山沢選手を先に挙げた条件で見ると、1点目のFHとしてのプレータイムは一旦問題なし。

2点目のチームが強い点については現在埼玉はリーグ2位ということで問題がないように見える。
ただ、直近の11、12節でラクラン・ボシャー選手が欠場してから2連敗という点から、山沢選手が埼玉の強さを支えているのかということについてはやや疑問符が付いてしまう。

その上で個人のパフォーマンスを見るとキック成功率をはじめ、スタッツ面では秀でて悪い部分は特になし。
強いていうならタックル成功率をもう少し向上させると、インターナショナルのFHと比較しても遜色なくなるはず。

3点目の長期安定したパフォーマンスに関してはこれはテストマッチの出場を見ないとなんとも言えないところではあるが、リーグワンではここまで安定したパフォーマンスを10試合以上継続できていると言えるだろうか。

山沢選手の詳細な記事は下記。

高本幹也選手

次に3人目、SG所属、今季でリーグワン2年目、高本幹也選手。

今季はここまで全12試合先発で967分出場。
現在までの138得点は先の山沢選手に次いでリーグ2位。
主なスタッツはこの通り。

昨年のリーグワン新人王。
学生時代、特に3年生以降のパフォーマンスは圧巻だった。

そんな高本選手を先に挙げた条件で見ると、1点目のプレータイムは問題なし。

2点目のチームが強いかについては現在SGは4勝2分6敗でリーグ8位とプレーオフ圏内からも漏れており、タフな戦いが続いている。
その中で自身のパフォーマンスについては良くも悪くも安定したパフォーマンスを発揮できていると言えるだろうか。
圧倒的なパフォーマンスかと言われるとやや物足りない部分もあるかもしれないが。

そして3点目の長期安定したパフォーマンスに関しては山沢選手と同じと見ている。

その他+大穴

以上挙げた3選手に次いで李承信選手、家村選手、中楠選手も代表に絡むチャンスはあるだろうか。

李承信選手

特に李承信選手に関しては近年のJAPANで活躍してきた選手だけに、今季も選出されても驚きはしない。

ただ、今季のリーグワンでは12番としての起用がやや増えており、FHのゲームタイムが少ない為、できれば上記の3人を起用してみてほしいとオーモリは考える。

家村健太選手

家村選手に関してはチームを現在9勝3敗のリーグ4位に導いている存在であり、近年存在感が増してきているだろうか。

2022年シーズンの埼玉戦に勝利した時のポーカーフェイスは記憶に新しい。
その点からもFHとして必要な強メンタルの持ち主であることが伺えた。

中楠一期選手

中楠選手に関しては昨季は出場こそなかったが、JAPANの合宿に参加した経験があり、エディーさんが目をかけている選手の1人と見ていいだろうか。

服部亮太選手

そして大穴として現在早稲田大学1年生、服部亮太選手。

皆様ご存知、今季の大学ラグビーで一気に学生トッププレイヤーに躍り出た選手。
超ロングキックと高速パスで今季の大学ラグビーを席巻。

トヨタのマイケル・フーパー選手も語っていたが大学生はプロ選手になることを急ぐ必要はない。

ただ、もしあの服部選手がインターナショナルレベルでプレーしたら一体どうなるのか、単純に興味深い。

服部選手の詳細記事は下記。

スターターに若手選手、フィニッシャーに田村選手が理想か

では最後に、今挙げた選手たちをどのように起用していくのがベストだとオーモリは考えているのか。

これには2パターンが考えられる。

・2027年でコンテンダーとなる
・2027年ブリッジ、2031年でコンテンダーとなる

2027年でコンテンダーとなる

まず2027年でコンテンダーとなろうとする場合。

これは田村選手をメインで起用するべきと考える。
なぜなら、あと2年半で国内若手FHをインターナショナルレベルへ育成することは時間が足りないと思うから。

前ジェイミーHCも語っていたようにFHにはとにかく経験が必要。

その経験を積ませる時間が2027年までに少なすぎる。
であるならば、現状経験値が最もある田村選手をメインで起用していくしかない。

2027年ブリッジ、2031年でコンテンダーとなる

もしくは2027年ブリッジイヤーとし、2031年でコンテンダーとなる、つまり2031年を本番だと考える場合。
正直こちらの方が現実的かと思っている。

この場合はシンプルに若手FH何名かに今からあたりをつけ、その選手達をメインに31年まで起用し続ける。

そうなると現在22〜26歳ほどの選手であれば6年後の31年には28〜32歳となり、ラグビー選手としてはベストな年齢でW杯に臨める。

JAPANは今、FH不足気味

ここまでご覧いただいてお分かりかと思うが、現状、JAPANには田村選手を除くと、絶対的な司令塔がいない状態。

圧倒的で支配的なFHがいない現状でJAPANのFHがどうなるのか。
また、27年、31年のW杯いずれの大会でもコンテンダーとなるのか。
はたまた、27年はブリッジイヤーとするのか、注目。

繰り返しになるが、オーモリの考えとしては先に挙げた通り。

山沢選手は32歳、高本選手は30歳、服部選手は26歳となっている。
ちなみに田村選手は31年には42歳となる。

YouTube
【松田力也選手長期離脱】今季のJAPANで10番を背負いそうな選手3人+α【JAPANはFH不足気味】 【拝借した画像】https://twitter.com/toyotaverblitz?s=21https://www.planetrugby.comhttps://www.canon-eagles.jphttps://panasonic.co.jphttps://www.suntory.co.jphtt...

引用元

https://twitter.com/toyotaverblitz?s=21

https://www.planetrugby.com

https://www.canon-eagles.jp

https://panasonic.co.jp

https://www.suntory.co.jp

https://www.kobesteelers.com

https://www.shizuoka-bluerevs.com

https://blackrams-tokyo.com

https://4years.asahi.com

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この記事を書いた人

千葉県出身。ラグビーに対する感想を発信するYouTubeとブログを運営。またその運用方法も発信。全ての選手関係者へリスペクトを込めて。
賃貸不動産営業の会社員が本業。夢は副業で独立。
MLBもにわかながら好き。

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