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【大学ラグビー】新入生補強ランキングTOP3【対抗戦】

少し前にはなるが2/1に今季の高校日本代表メンバー及び今後の活動スケジュールが日本ラグビー協会から発表された。

今回はその発表及び、年末年始に行われた花園の結果を踏まえて、各大学の注新目1年生、そして今季の補強がうまくいった大学ランキングをオーモリ目線でお話ししていきたい。

今回のランキングはもちろん能力が高いと思われる選手の獲得は大事ですが、それ以上に今季から抜けた4年生の穴埋めができているのか、獲得した選手のポテンシャルを引き出せるのか、その上で優勝を狙えるのか、という視点を重視気味になる。

なぜなら、いたずらに良い選手ばかりを集めるだけでは、競争が激化するだけで選手達のポテンシャルを引き出せず、長期的な目線で日本ラグビーにとってはネガティブだと考えるため。

したがって、ランキングの重視ポイントは上記のようにさせていただく。

また、動画のタイトルのランキングに行く前に、各大学が獲得した1年生を見ていくブロックの尺が長くなる可能性があることはご了承ください。

今回の動画の作成にあたり、以前投稿した来季の展望動画にいただいたコメントが非常に参考になりました。
いつもコメントありがとうございます。

オーモリ

オーモリです。YouTubeX(旧Twitter)もやってます。

ではまず、宣言通り、ランキングに行く前に各大学が獲得した選手達を見ていく。

目次

明治大学

まず昨季選手権ベスト4、関東対抗戦の明治大学。

明治の主な獲得選手がこちら。

今回挙げた全員が最終の高校日本代表候補に残っているということで、相変わらずの豪華ぶりを発揮している。

その中から、オーモリの注目選手を見ていく。

明治以外も皆様の注目選手も教えていただけるとありがたい。

佐々木大斗

まず常翔学園出身のTP、高校日本代表に選出された、佐々木選手。

今季の花園ではベスト4に進出したチームを最前列で牽引。

意外にも花園出場は3年生時のみとなっている。

今季の花園では特に準決勝の大分東明戦、相手のTP、佐々木選手との対決はお互い高校JAPAN候補ということと、世代を代表するTPの対決ということで非常に見応えがあった。

その試合で佐々木選手擁する常翔学園はスクラムで優位に立ち、大分東明の挑戦を退け、大会ベスト4、3位に輝いた。

この試合、常翔学園の勝利のキーマンの1人となったのは間違いなく佐々木選手だっただろう。

井本章介

次に同じく常翔学園高校、主将で8MAN、高校日本代表に選出された、井本選手選手。

花園は1,3年生で出場。
2年生時は大阪予選で東海大仰星に敗れ、花園進出は叶わなかった。

今季は花園でBシード校だったチームを牽引。

予選決勝の近代付属戦では3トライ、花園では初戦と準々決勝でそれぞれ2トライを挙げ、合計4トライの活躍。

その中でも特に、この井本選手も準々決勝の大分東明戦での活躍がすごかった。

井本選手が準々決勝で挙げた2トライはいずれもチームのリードを勝ち取るものであり、勝利に大きく貢献した。

後藤快斗

次に桐蔭学園出身、SH、高校JAPANに選出された、後藤選手。

今季の花園優勝の桐蔭学園のSH。

予選決勝から花園決勝までの6試合全てで先発し、293分出場とほぼずっと試合に出続けた。

大会の顔の1人となった同じ桐蔭学園の丹羽選手とハーフ団を組み、丹羽選手のゲームメイクを支え続けた。

オーモリは、優秀なFHにはそのFHの要求に応えられるSHがセットだと思っている派なので、この後藤選手の存在は桐蔭学園の非常に重要なファクターだったのではないだろうかと見ている。

神尾樹凛

最後に國學院栃木出身、FH、高校JAPAN最終候補まで残った、神尾選手。

今季の花園で大会3位に輝いたチームのゲームメイカー。

吉岡肇監督が求める15人全員が連動して動くラグビーなため、FHのゲームメイクは命綱と言ってもいい。

その中で完璧にチームを勝利に導くゲームメイクという役目を果たした司令塔がこの神尾選手。

國栃10番の既定路線である明治へ進学となったが、先輩には伊藤龍之介選手、萩井選手がいる中でどうゲームタイムを増やしていくのか注目。

以上が来季明治の主な新入生。

来季の明治の展望は下記。

帝京大学

次に昨季選手権優勝、関東対抗戦の帝京大学。

帝京大学の主な新入生達がこちら。

先ほど明治の新入生達は錚々たるメンバー揃いとお伝えしたがこちらもまたすごい面々。

上田倭楓

まず大阪桐蔭出身、FH、、高校日本代表に選出された、上田選手。

今シーズン花園Aシード、選抜ではチームを優勝へ導いた司令塔。

大型FWを見事に操り、花園では3位に輝いた。

帝京大学へ進学となったが、後述する吉田選手、先輩の本橋選手、上田選手らが並ぶ帝京BKにおいてゲームタイムを確保できるか注目。

仮に、この上田選手が1年生から試合に出場すれば、早いタイミングでBKにおける上田コンビが成立となる可能性がある。

そこも楽しみ。

祝原久温

次に石見智翠館高校出身、高校時代は8MAN、大学ではHO転向を明言している、高校JAPANに選出された、祝原選手。
高校JAPANの活動は辞退となる。

今季、チームを久しぶりのAシードへと導いた主将。

花園本大会でもその活躍が期待されたが、大会中の怪我を負い、全力でのプレーはやや制限された大会となった。

先にも申し上げたとおり、その怪我の影響で高校JAPANの活動は辞退となる。

まずはしっかり怪我を治し、間に合えば秋の対抗戦に新しいポジション、HOでの出場を果たしてほしい。

相馬監督が求めるスクラムのレベルにHO転向の1年目でアジャストできるかがゲームタイム確保の鍵となるだろうか。

吉田琉生

次に東海大仰星出身、FH、高校JAPANに選出された、吉田選手。

先に挙げた丹羽選手と並んで今大会トップクラスのFHだったとオーモリは見ている。

見事なゲームメイクでチームを今大会準優勝へ導いた司令塔。

高校JAPANでは丹羽選手と2人でFHとして選出されており、世代トップのこの2人を使い分けられるという非常に贅沢な状態。

ただ、こちらも明治の神尾選手同様、現状帝京大学のBK陣は昨年からあまり変わっておらず、ゲームタイムの確保が大学入学後は課題となってくるだろうか。

竹之下誠仁

帝京最後は大阪桐蔭出身、CTB、WTB、高校JAPAN最終候補まで残った、竹之下選手。

この選手は今季の大学選手権で活躍した明治の仁吾選手を兄に持つ選手。

正直、オーモリは花園は全試合を追えているわけではない。

ただ、そんな中でもこの竹之下選手のプレーは短い時間見ただけで惹かれるものがあった。

準決勝の桐蔭学園戦でも見事なボールキャリーを何度も披露。

基本途中出場なのにも関わらず、短いゲームタイムで必ず見せ場を作っていた。

CTB、WTBでプレーすることができ、ユーティリティ性も持ち合わせる。

先に挙げた吉田選手同様、分厚い選手層の帝京大学の中でゲームタイムを確保することはできるだろうか。

以上が帝京大学の主な新入生達。

来季の帝京の展望は下記。

早稲田大学

次に今季選手権準優勝、早稲田大学。

早稲田大学の主な新入生達がこちら。

平山風希

まず大分東明出身、TP、高校JAPANの最終候補まで残り、先日本山選手の離脱により繰り上がりで正式に高校JAPANのメンバーとなった、平山選手。

この選手は世代トップクラスのTP。

大分東明高校を初のベスト8へ導いた中心選手。

先にも挙げた通り、結果的に敗戦となった準々決勝の常翔学園戦における佐々木選手とのマッチアップは非常に見応えがあった。

来季の早稲田は1年生からずっとチームの3番だった亀山選手が卒業。

この平山選手にかかる期待は大きいのではないだろうか。

学年が上がるにつれて高校時代同様、大学でもチームを牽引し、荒ぶる達成なるだろうか。

川端隆馬

次に大阪桐蔭出身、SH、高校JAPANに選出された、川端選手。

高校JAPANに選出されているということで当然なのだが、この川端選手は世代でもトップクラスのSHとオーモリは見ている。

もちろん1年生から花園に出場。

今季はチームの選抜優勝、花園でのAシード獲得に大きく貢献した。

高校JAPANでは先に挙げた後藤選手、佐賀工業の岩田選手らとの共闘ということで、FH同様、贅沢な選手起用となる。

早稲田は今季、TP同様、SHも存在感のあった2人が揃って卒業。

1年生ながらこの川端選手に対する期待感もまた、大きいのではないだろうか。

名取凛之輔

早稲田最後は川端選手と同じ大阪桐蔭出身、CTB、高校JAPAN最終候補まで残った、名取選手。

今季、所属チームではずっと12番で先発出場。

こう見ると、今回挙げた選手の中で大阪桐蔭出身の選手が多いところを見ると、今季の大阪桐蔭はなるべくしてAシードとなったと思わさせられる。

高校時代の経歴から見ると大学でもCTBとしての活躍が見込まれるだろうか。

だとすると早稲田のCTBは順当にいけば来季までは野中主将、福島選手のコンビが濃厚と見られる。

もちろん、そこに割ってはいる能力が名取選手にはあると思われるが、本格的な出番が回ってくるのは2年生以降となるだろうか。

以上が早稲田の主な新入生達。

来季の早稲田の展望は下記。

丹羽雄丸

ここからは選手単位で注目選手をご紹介していきたい。

まず桐蔭学園出身、FH、高校JAPAN、丹羽選手。

ご存知の通り、今季の花園優勝校、桐蔭学園の司令塔。

花園での丹羽選手のゲームメイクは見事だった。

丹羽選手がいることでチームが常に良い判断及び、良い方向へ向かえている印象を持った。

また丹羽選手単位で言うと丹羽選手のムーブがチームを良い方向へ導いている感覚すら覚えた。

さらにキックも非常に秀逸。

誰もがその進路を気にしていた中で関西の同志社大学へ進学。

SHとして東福岡の中嶋選手と同期入学ということで、1年生からこのコンビが最近上位へ食い込む場面が少ない同志社を強豪校へ変貌させてくるのだろうか。

かつての天理大学の藤原・松永選手、大東大の小山・川向選手の1年生コンビのように。

下境洋

次に國學院栃木、BL、高校JAPAN、下境選手。

この選手も今季のコクトチの大会3位に大きく貢献したFWのキーマンだった選手。

進路先は関東リーグ戦の専修大学へ進学。

専修大学は来季はリーグ戦の2部からのスタートなるが、下境選手がどんな活躍をするか楽しみ。

もしリーグ戦の上位に絡んでくるということになればさらに注目してみていきたい。

大学卒業後の進路も気になるところ。

以上がその他の大学における注目選手。

補強ランキングTOP3

ではここからは来季に向けた今回の補強をオーモリ目線のランキングで発表したい。

3位 同志社大学

まず3位は同志社大学。

ここはなんといっても中嶋・丹羽選手の獲得が大きい。

同志社大学の昨年のSHは3年生の石田選手、4年生の藤田選手、FHは3年生の大島選手、村岡選手がになっており、少なくともいずれのポジションも1組は卒業となる。

そこに花園で大活躍した1年生コンビが入部という事で中嶋、丹羽両選手ともゲームタイムを確保できると見込まれる。
この2人にゲームタイムを与えられるという点でポテンシャルも十分に引き出せるだろう。

ただ、彼らの入学ですぐ優勝できるかといわれるとまだその時ではないだろう。

ですので一旦3位となる。

2位 帝京大学

次に2位は帝京大学。

まず獲得選手の能力の総合値は1位クラスだろう。

今季から特に多くの選手が卒業するFWでもアントニオ選手、祝原選手、イリエサ選手等、各高校のレギュラークラスだった選手達も獲得。

BKも現状昨年からのメンバーが多く残る中でやや飽和状態気味ではあるが、それでも吉田選手、植田選手クラスを獲得できたのは大きいだろう。

ほぼ1位と言ってもいいとは思われるが、強いていうなら、FWのキーマンをあと数人獲得できていたらなお未来は明るかったと考える。

どうしても青木主将、本橋選手の抜けた穴は大きすぎる。
祝原選手の怪我が癒え、HOとして起用した際に怪我がつきもののラグビーというスポーツにおいて現状のデプスではやや薄いかもしれない。

下境選手を獲得できていたら1位だったかもしれない。

またBKもやや飽和気味な中で新入生をどう在校生達と交えて起用してくるか未知数。

ということで補強2位は帝京大学。

1位 早稲田大学

そして晴れある1位は対抗戦、早稲田大学。

なぜなら1年生から試合に出場し続け、今季卒業となる選手達の穴埋めを世代トップの選手で穴埋めできたから。

まず、亀山選手が抜けるTPには来季新井選手が入り、そのデプスとして平山選手を加えることができたのは非常にポジティブ。

次に唯一BKで宮尾、細矢選手が抜けた穴は川端選手、糸瀬選手で埋めると考えられる。

この2ポジションを埋めるという宿題を一旦早稲田は完了できたと言っていいのではないだろうか。

その上でBKは今季からほぼ変わらず最強。

ただ、佐藤主将の抜けた穴をどうするかは明確に解決できていないだろうか。

清水選手だけで穴埋めをすることは難しいと思われるのでそこを早稲田はどうしてくるか。

また、全体的なデプスで言うと今季の明治、帝京と比べると見劣りする部分があり、来季もそこは課題となるだろう。

とはいえ、穴埋めに施した選手の能力は今季で言うと最も高いと思われるので1位は早稲田と現状させていただく。

春季リーグ、夏合宿、そして秋の本番と季節が移り変わるにつれてどのようなメンバー編成になっていくのか、そこまで来れば、どのチームがいい補強をできたのか明確に現れると思われるので、また時期が深まった際に見直していこうと思う。

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この記事を書いた人

千葉県出身。ラグビーに対する感想を発信するYouTubeとブログを運営。またその運用方法も発信。全ての選手関係者へリスペクトを込めて。
賃貸不動産営業の会社員が本業。夢は副業で独立。
MLBもにわかながら好き。

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